アメリカ 働き方 1
アメリカで18年間生活し、12年間働いた私の経験からアメリカの仕事事情について日本との比較を交えてご紹介します。
1. 専門性
2. 残業
3. 給料
4. 人材の流動性
1. 専門性
日本では自分の専門ではないような事もやらなくてはいけない時があり、何でもこなせるような人が重宝がられるのではないかと感じます。
ですがアメリカでは業種が細かく細分化されており、専門の事だけを集中してやるスタイルです。
自分が得意か、やりたい事を仕事にしているわけですからその方がヤリガイがあると私は思います。
その分、専門分野に特化した人材になる必要性はあります。
2. 残業
日本では未だに長時間働いた方が評価されるような風潮が残っていますが、アメリカでは正反対です。
アメリカでは残業をする=仕事ができない。
アメリカでは日本と同じく8時間労働が基本ですが、与えられた8時間で1日の仕事をこなすのが当たり前という考えなので特別な理由もなく残業をしていると評価は下がります。
私が働いていた職場では、終業の10分前に「戸締りするからそろそろ帰る準備をして。」と催促されていました。
よほどの理由がない限り残業や休日出勤はあり得ませんでした。
3. 給料
アメリカの給料システムは日本と違って2週間おきに給料が支払われます。
なので年間26回給料日があります。少し面倒ではありますが、月末に苦しまないメリットもあります。
個々の能力が重要視されますので、より専門性の高い仕事の方が給料が高くなります。
看護師やエンジニアなどの専門職の給料はアメリカでは高いですが、日本では高くない事に驚きます。
私はデザイン職でしたが、日本よりアメリカの方が1.5倍から2倍くらい高い給料水準になります。
あと、ボーナスは日本のように決まっていません。
業績が良ければそれに応じて出ますし、悪ければ当然出ません。
それが本来のボーナスのあり方だと思います。
4. 人材の流動性
職場での人の流動性はかなり高いと言えます。
理由は、給料に見合った働きをしていないと簡単に解雇されますし、また転職も比較的簡単です。
アメリカで一番手っ取り早く給料を上げる方法は、より高給な会社に転職する事です。
3年くらい働いて経験を積んで転職する人はたくさんいます。
私は12年間同じ会社にいましたが、その間半数くらいの社員は入れ替わりました。
今のところ日本とアメリカでは働き方が違いますが、日本にも外資系の企業が増えていますし労働スタイルも欧米化してきているので、いずれはこのような働き方が日本でも当たり前になるのかもしれませんね。