アメリカ生活 車 事情(治安とも関係)
今回はアメリカの車事情についてお話します。
サンフランシスコやニューヨークのような集約型都市以外に住む人に車は生活に必須です。車社会と言っていいでしょう。
理由はいくつかありますが、
①電車やバスの利便性が悪い。
②治安。
③車を持つ維持費が安い。
この三つが主な理由だと思います。 では詳しく話していきます。
①都心以外では電車やバスの利便性が悪すぎる。
まず、日本と違ってバスは時刻表通りに来ません。
30分おきのバスが1時間待って2台続けて来たりします。車いすの人を乗せたりもするので時間の調整も難しいとは思いますが、そもそも時間を守ろうという意識が弱いと思います。
私が語学学校時代にバスで通学していましたが、バス停ではないところで運転手はバスを止め、ドーナツを買いに行ったりATMでお金をおろしているのを何度か見ました。
そんな感じなので私は頻繁に遅刻していました。
電車に関しても駅があまりないので、結局バスを乗り継いで駅まで行かないといけないので、相当不便です。
②治安も車を持つ一つの要素です。
車がないと不便なので1人1台車を持つのは当たり前ですが、都心以外でバスや電車を利用する人は車が買えない低所得者がほとんどです。偏見ではなくバスに乗ってのは黒人が多いですし、マナーもあまりよくありません。私もバスの中で人に絡まれ不快な思いをした事が何度もあります。私は男なので危険な目にはあいませんでしたが、女性の人は気を付けた方がいいでしょう。私の女性の友達が夜遅くにバスに乗っていて、バスを降りると男が二人ついてきて銃とナイフで脅されお金をとられたそうです。彼女は学生でお金があまり無かったので全額ではなく半額にまけてもらったそうです。「優しい強盗で良かったね。」って言っておきました。
③アメリカ人が車を持つ一番の理由は維持費が安い事だと思います。
免許は教習所に行かなくても数千円払えば試験が受けられます。
試験に受かれば仮免がもらえ、それで路上練習をして実技試験に臨みます。
試験は自分で車を持ちこまなければいけないので、誰かに借りるかレンタカーを借ります。実技試験に合格すると免許がもらえるので、レンタカー代は別として1万円もかかりません。
次にアメリカには日本のような車検制度がありません。
年に1回の排気ガスのチェック(新車は2年に1回)がありますが、数千円程度です。ただ車検がない分車のメンテナンスは自分でこまめにするのがアメリカ流。自分でオイル交換する人もいます。あとは自己責任ですが、メンテナンスを怠ると大きなトラブルになりかねません。特にブレーキに問題があると即事故につながります。
ロサンゼルスでは夏の暑い日に高速道路の脇で炎上している車を見る事があります。
日本ではまずありえないですよね。
もう一つは高速道路料金が無料(フリーウェイ)だという事。
一部に有料道路はありますが、基本無料です。
ロサンゼルスからラスベガスやサンフランシスコまで4~5時間ですが、その間の高速代はもちろん無料です。
加えてガソリン代も日本に比べて安いです。
このように、アメリカでは車を持つことは当たり前だと思ってください。
中~長期でアメリカに暮らすのなら車の購入を念頭に置いておくと良いでしょう。
アメリカ生活 治安編4 危険回避
治安編ではアメリカの治安の悪さとその原因について紹介してきましたが、今回はどうやって安全に生活すればいいのかお話していきます。
今回は近寄ってはいけない危険な場所についてお話します。
アメリカでは町ごとに、またはエリアごとに治安が異なります。
簡単に言うと、より高所得者が住んでいるエリアは治安が良く、低所得者が多いほど治安は悪くなります。お金持ちはいい人で貧乏人は悪い人、とは言いたくありませんが犯罪率を見ればこの傾向は明らかです。
治安の良し悪しを判断する方法は簡単です。
きれいな町並みで、ゴミなどが落ちていなければそこは治安が良い所。
逆に汚くて古い家が多く道にゴミが散乱している所からは今すぐ逃げてください。
それ以前にそういう明らかに汚いエリアには迷い込まないよう注意してください。
しかも夜に一人で迷い込んでしまったなら命の保証はないと思ってください。
それくらい日本と海外の治安は違うのだと理解して下さい。
もう一つ、普通の街並みに見えても家の窓に鉄の柵がついているエリアも危ないので気を付けましょう。飾りではなく侵入防止です。
以上の事から、アパートの家賃が安いからと言って治安の悪いエリアには住まない事を強くお勧めします。お金で安全が買えるのならそれに越したことはありません。
住む所を探しているならネットで簡単に場所ごとの犯罪率や元性犯罪が住んでいるところを特定できますので参考にして下さい。場所ごとに警察のサイトで検索してください。
これは旅行者にも言える事です。
たまに日本人らしい旅行者が危ないエリアを歩いているのを目にしますが、本当に気を付けましょう。
ホテルに宿泊しているのであればフロントの人に地図を見せて聞けば危ない場所は教えてくれると思います。
自分の身は自分で守りましょう。
危うきには近寄らず。これが原則です。
アメリカ生活 治安編3 麻薬(ドラッグ)
シリーズでアメリカ(ロサンゼルス)の治安についてお話をしています。
今回は麻薬(ドラッグ)についてお話します。
正直私は一切麻薬には手を出していないので、詳しくはないですが私の知る限りで情報を提供できたらと思います。
アメリカは州ごとに法律が多少異なるので麻薬の規制には違いがありますが、基本麻薬は違法だという事はご理解下さい。
一部の州で大麻(マリファナ)に関しては合法化、そして医療目的で医者の処方があれば許可されていたりします。
私の住んでいたカリフォルニアでも大麻の合法化の動きがあります。
まずこの大麻ですが、一般的にタバコよりも中毒性が低いとされ、違法であっても比較的簡単に手に入るようです。
大麻を吸っている人に「どこで買いうの?」と聞いたら、「この近くだと〇〇の〇〇店の前に座っている人に言うと買えるよ。」と気軽に教えてくれたりします。
そもそも大麻自体は違法ですが、それを吸うパイプを売る店は違法ではないので普通に商売しています。何か変な感じですね。
アメリカに住んでいると大麻の煙の臭いをかぐ事は少なくありません。
表現しにくい臭いですが、私はブラスチックと草を一緒に焼いてそこにアンモニアのような刺激臭を足したような臭いだと思います。
私には決していい匂いとは言えません。
アパートに住んでいると近隣から臭いにおいがしてくるのですぐに大麻だと分かります。ライブとかイベント系の場所に行ってもどこからか臭ってきます。
私はタバコの臭いが嫌いですが大麻の臭いはもっと嫌いです。
私は長くアメリカで生活し、パーティーなどに行く機会も多かったので、そこで吸っている人も目にしていましたし、海外からの留学生が吸っていたのも見ています。
私はそういう人と関わってトラブルに巻き込まれたくなかったので、そういう人とは距離を置きことにしていました。
自分の身は自分で守る!!
皆さんも気を付けましょう!
大麻以外はあまり目にする機会はないのですが、一つだけ私の体験談を。
ロサンゼルス空港に友だちを迎えに行った時の事。
駐車場に車を止めて隣の車に目をやると男2人が乗っていて、一人が鼻から粉を吸っていました。もう一人は売人のようです。
その売人と目が合ってしまい、私はそそくさと車を降りターミナルの方に歩いていきました。
しかしその売人らしき男は私を追いかけてきて「お前もいるか?」と話しかけてきたので、怖いのもあって「No thanks(けっこう)」と言って去りました。
強めの口調で威圧気味に話しかけてきたので口止め的な脅しも兼ねていたのだと思います。
ロサンゼルス空港の駐車場には警察もめったに来ませんし、死角も多いので犯罪の盲点になっているのかもしれません。
正直私は他人に迷惑をかけない限り麻薬をやるのも自己責任だと思いますが、中毒になり麻薬を買うお金欲しさに犯罪に走るのが大問題だと思います。
そして大麻を合法化すればそれだけ麻薬に対するハードルが下がるので、もっと他の麻薬にも手を出す人が増えるでしょう。
そうならないよう、世界の国々が絶対に麻薬を合法化しないでほしいと切に願っています。
アメリカ生活 治安編2 銃撃戦?
今回は銃に関わる私の体験談を話したいと思います。
私の勤めていた会社はロサンゼルスの中心からは少し外れで、道路に面した駐車場があり、その奥に社屋がありました。
ある日、いつのように仕事をしていると受付の人が何やら騒いでいます。
気になったので受付に行ってみると、その先の出入り口の外に一台のSUVが止まっていて、その周りを10台ほどのパトカーが取り囲んでいました。
受付の人に話を聞くとSUVがパトカーを引き連れてきて、会社の出入り口の外に止まり、
それを確認したパトカーが取り囲んだところでした。
私が見た時には、パトカーからポリスが全部で20人くらい出てきて車のドア越しに銃を構えるところでした。
それが上の写真になります。
映画でしかこんなシーンを見たことがないですよね。
本当にこんな感じなんですね。
見るとポリスの銃は車に向けられているのですが、その後ろに自分たちがいるので、もし銃を撃とうものなら確実に自分の方にも流れ弾が飛んでくるのは明白で、あわててその場から逃げました。
その後は二階から成り行きを静観していました。
仕事どころではないです。
見ていると、しばらくSUVには動きがありませんでしたが、そのうちゆっくりとドアが開いて中から人が両手を挙げて出てきました。
何も持っていない手を挙げているのにポリスは銃を向けたままです。
SUVの中からは20~30代の男2人と20代くらいの女の人が一人出てきました。
女の人は銃を向けられているのにへらへら笑っていて、あげた手を下ろして服の乱れを直したりしていました。この状況で変なそぶりをすれば最悪撃たれてもしょうがありません。
見ているこっちの方が緊張しました。
結局3人は手錠をかけられ3人別々のパトカーに乗せられ連れていかれました。
その後、一人のポリスが会社に入ってきて、先ほど銃が向けられている先にいたことを注意されました。
アメリカは自己責任の国なので、怒られるわけではなく
「死んでも責任持てないよ。」的な注意を受けました。
その後、ポリスから簡単な状況説明をうけました。
SUVは盗難車らしく、気づいたポリスが停車するようもとめたが、車は無視して走り続けたそうです。ポリスは最悪の事態を予想し、近くにいたパトカーに協力を要請、10台ほど集まったところでSUVはあきらめて、うちの会社の前で止まったとの事でした。
このケースでは事なきを得ましたが、もし犯人が抵抗していたら、もし犯人が銃を持っていたらどうなっていたのか分かりません。
最悪、会社の前で銃撃戦が始まってケガ人や死人が出ていたかもしれません。
軽率に銃の向いている方向に立ってしまった事を反省しました。
何事も「危うきに、近寄らず」で危険には近寄らず、自分の身は自分で守りましょうというお話でした。
アメリカ生活 治安編1 銃(GUN)
今回からアメリカの治安についてシリーズでお話します。
治安の話をするにあたって、アメリカは治安が悪いから行かない方がいいですよと言うわけではなく、
きちんとした知識と理解があれば危険を回避する手段があるという事を分かっていただきたいというのが目的です。
第一回は日本とアメリカで最も異なると言っていい銃(Gun)についてです。
アメリカでは現在、約3億丁の銃が存在し、年間3万人が銃で命を落としています。
内訳は殺人事件で約1万人、自殺で約2万人だそうです。
自殺の2万人に関しては銃でなく別の方法もあるので、銃のせいだとはいえませんが。
そもそもアメリカ人はなぜ銃を持つのか?
禁止しないのか?
疑問に思いますよね?
これはアメリカの歴史と考え方によりますし、それを元に銃を持つ権利が憲法で定められています。
具体的に説明しましょう。
アメリカはとにかく広いので、開拓時代に治安を守る警察が足りませんでした。悪人から自分の身は自分で守る自警の考えが根本にあるようです。そしてそのために自ら武器を手にすることは自己選択、つまり自由の象徴でもあるという考えが根本の考えになるそうです。
しかし、すべての家庭で銃を所持しているわけではありません。それは個人の考えによりますし、家の中に銃がある方が危険だという考えもあります。現に家の銃で子供が遊んで事故が起きるケースも少なくないようです。
私の周りだと、5~6割くらいの人が銃を持っていました。もちろん銃の保管方法は決められていますし、車に積む際はケースに入れてトランクにしまわないといけないなどの厳重なルールがあるようです。もちろん犯罪者はルールなんてお構いなしでしょうが。
自警のために銃を持っている人の中には、もしもの時に使えるように高校生くらいの子供に銃の使い方を教える家庭もあるようです。
ちょっと思春期の子供に銃の使い方を教えるのは怖い気がしますけど。
しかし、私の知る限り銃の保持者の多くは趣味的に銃を買っている人の方が多いと思います。私も射撃場で銃を撃った事がありますが、正直楽しかったです。
ただ指先を動かすだけで人の命を奪う事の出来る武器だと実感し恐ろしさも感じました。
このように、アメリカに住んでいると銃を目にする機会も多いです。
警察は防弾チョッキにいつでも銃を抜けるようにグリップがむき出しの状態で腰につけています。それだけ危険と隣り合わせなのでしょう。
ロサンゼルスの空港では空港警察が肩からマシンガンを下げています。
はじめて見た時はビビりました。
アメリカのホームセンター的な所に行けば普通に売っているので身分証明と登録さえすれば簡単に買えてしまえます。
ちなみに私は18年アメリカにいましたが、持っていませんでした。
長くなりましたので今回はこれくらいで、次回は私が体験した銃に関するエピソードについてお話します。お楽しみに!
アメリカ生活 お金事情
今回は生活する上で一番重要なお金についてお話しします。
アメリカではあまり現金を持ち歩きません。
日本なら財布に数万円持っていても普通だと思いますが、アメリカ人は数千円分の現金しか持ち歩いていないと思います。
最大の要因は治安です。
多額の現金を持ち歩いているのを周りに知られると、狙われるリスクはかなり高くなります。
学生の時、友達が『今日は数万円分の現金を持ってるから落ちつかない。一人で歩くのは不安なのでついてきてくれないか。』と言われ驚いた事があります。
私は一期分の授業料の60万円分を現金で払ったりしましたので、今考えると危ない事をしていたと反省してます。
実際、アメリカでは数千円分のお金欲しさに強盗や殺人事件がおきたりしていますので、くれぐれもご注意を。
逆に、現金社会の日本の治安の良さについては世界一と言っていいと思います。
誇らしく思います。
でも犯罪が0と言う訳ではないので自分の身は自分で守りましょう。
現金を持たないもう一つの理由がクレジットカードの普及です。
日本もキャッシュレス化が進んでいますが、海外の方が圧倒的に進んでいます。
日本遅れてる。
そもそも銀行のATMカードにキャッシュカード機能が付いていますし、普通の人なら数万のクレジットカードを持っています。
なので、スーパーなどで数百円分の買い物をしても普通にカードで払います。
コインパーキングでもカードで払えちゃうので現金を持たなくて不便はありません。
さらにアップルペイなどでカード情報をスマホに登録しておけばカードさえ持ち歩く必要が無くなってきています。
ただカードだと幾ら使ったか分かりづらいのはアメリカでも日本でも同じで、
アメリカ人は気付かないうちに相当額のカードローンを抱えている人が多いと聞きます。
でも最低限の返済をしていれば生活に問題がないので借金をしていても気にしない人が多いのでしょう。
もう一つアメリカ人が積極的にクレジットカードを使う理由があります。
それはクレジットヒストリーと言うもので、日本ではあまり馴染みのないモノかもしれませんが、日本にも存在します。
簡単に言うとカードを使い(お金を借りる)、それを返済する事によって
クレジット(信用)のスコアを上げるのです。
数年にわたりクレジットカードを問題なく使っていると、このクレジットヒストリーのスコアが上がっていきます。
スコアが上がるとクレジットカードの使用限度額が上がったり、ローンを組む時の金利が下がっていきます。
住宅ローンを組もうとすると、クレジットヒストリーのスコアが高くないとそもそもローンを組む事も難しくなります。
なのでアメリカ人は小額でも現金ではなくカードを使って買い物をするのです。
日本も近い将来同じ状況になるでしょう。
アメリカの生活に慣れていた私には今の生活は少し不便なので早くアメリカ並のシステムが導入される事を願ってます。
アメリカ生活 学校編9 最終章 アメリカ留学のメリットまとめ
私はアメリカ留学をした経験から皆さんに留学をお勧めしていますが、最後にそのメリットについてまとめました。
メリット1 語学(英語)
たとえ1か月の語学留学であろうと、何年も日本で頑張って英語を勉強するよりプラスになると思います。1か月では大して語学は上達しないかもしれませんが、それはあまり問題ではなく、他言語だけの環境がどのようなモノか理解する事と、それによって語学に興味が出ればそれはその後の語学の上達につながります。
英語圏の大学に留学したのなら卒業する頃には日本の英文科を卒業した人よりも英語のレベルも上だと思います。
メリット2 実践力
以前にもお話しましたが、アメリカの大学教育はとても実践的です。卒業するのは大変ですが、卒業できればかなり高い専門性と実践力が身についているはずです。理由の一つは在学中からインターンシップなどで実務のキャリアをスタートできるチャンスに恵まれている事が挙げられます。卒業した時点で「インターンで実務経験2年です。」と言える学生がたくさんいます。日本の企業にとってもこういう人材は貴重だと思います。
メリット3 体験
留学生、帰国子女など呼び方は様々ですが、海外で何年も生活した時点で日本での生活しか知らない人よりも圧倒的な経験と知識を身につけているでしょう。語学も含めそれは日本で働くうえで、そしてあなたの人生をより豊かにするうえでも大きなアドバンテージになるに違いありません。
メリット4 就職
以上の理由で、あなたは日本の一流大学で学んだ人と同等かそれ以上の人材と見られる事でしょう。それはもちろん就職に有利であるに決まっていますし、そういう人を評価しない会社は将来性に欠けると思うので、こっちから願い下げです。
ただ、企業に就職する事にこだわる必要はありません。海外留学を終えたあなたなら、もっと別の可能性も見えているのかもしれません。