アメリカ生活 学校編4 ダメ出しの違い
前回に引き続きアメリカの大学の素晴らしい点を紹介します。
問題点の指摘とアドバイス。
これだけ聞くと普通に聞こえるかもしれませんが、日本の学校のダメ出しとは違います。
私が日本でデザインを学んでいた時に受けたダメ出しはとても事細かなことがほとんどでした。
例えば、『下書きの線が残ってる』とか『紙が汚れてる』とか『プレゼンパネルの角が潰れてる』など気にした方がいいのだとは思いますが、もっと私のデザイン自体にダメ出しが欲しかったです。
アメリカでのダメ出しはこうでした。
『君の作品は丁寧に仕上げられていて美しく、努力したのもわかる。』
『ただ、真面目すぎてつまらない。』
『もっと固定概念にとらわれず自由な発送でデザインしなさい。』
『やりすぎてもイイから自分の殻を破ったアイデアを出しなさい。』
こう言われて私はハッとしました。
コレが私が日本で何年も伸び悩み苦しんだ原因だと。
そしてこの問題を自分が乗り越えなければデザイナーとしては通用しないのではないかと。
次の課題で、私はいいアイデアとは言えないが、大胆なアプローチのデザインを考えました。
他の生徒からの評判も悪く、どうしたんだ?と心配される程でした。
しかしアドバイスをくれた教授は、
よくやった!
イイ作品ではないがもしれないが、過去の君からは出ない様な大胆なアイデアだ。
君はデザイナーとして大きな壁をのり越えた。
と言ってくれ、A評価までもらいました。
この事は私のデザイナーとしての大きな転機になっています。
コレは一例で、私は大学で多くの事に気づかされ、学んだ事で今の自分があるのだと確信しています。
海外で勉強するのは大変でしたが、それに見合う、もしくはそれ以外の成果を得られたとおもいます。
次回も引き続きアメリカの大学の良いところを紹介します。